人生の大半を過ごした西京区『桂』は思い出深い場所です。
特に嵐山・渡月橋は大好きな場所。
無宗教でもあった父親が正月三が日に家族を連れ出かけたのが『嵐山』。
彼は、モーニング(略礼服)を着、私たちは真新しい服を。
神社に初詣をするでもなく、『渡月橋(中之島)』の景色を愛で、新年を祝いました。
その嵐山が、去年の台風18号に引き続きこの11号で周辺道路が冠水し、
去年の教訓から、土嚢などを準備し付近の方々はその対処に追われたようです。
去年の被災後、国土交通省は『桂川が京都の3大河川のうち最も安全性に問題がある』といった見解を発表しており、とりわけ被災した『渡月橋』下流側での河川の有効断面の確保3案を公表していました。
流量を滞りなく下流へと導くためには、河川の断面(幅・深さ)を広げる。
この単純に聞こえることが渡月橋では困難です。
それは嵐山の景観の重要な要素である『中之島』の存在です。
3案の中には「中之島の撤去」というものもありました。
川を制するものが国を制すとまで言われ、武田信玄や伊達政宗も治水事業に取り組んだと聞きます。
穏やかな流れで、景観を形作る川とうまく付き合っていかなければなりません。
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