町屋or町家?

京都の奥ゆかしさ
京都の奥ゆかしさ

手ビラのポスティングも今日で三日目。

あいにくの夕方からの雨で早めに切り上げ、友人の事務所(土地家屋調査士&一級建築士)でクールダウン。

二条城の南、『神泉苑』近くにあるこの事務所は度々立ち寄る居心地の良い場所です。


ポスティングした物件近くの方々、そして流通機構に登録したため、同業者の皆様から物件の問い合わせを多数頂き、有り難くそしてご縁があればと思います。

近隣から問い合わせを頂いた中で改めて考えさせられることがありました。


お声からしてお若い方だと思います。

このホームページもご覧いただいたようで、『其の壱』についてのご質問も。


熱心なお尋ねに、色々とご説明している中で『再建築不可の物件には銀行融資が難しい』と言う現状が一般の方々はご存じないようで…

(斯く言う私も数年前まで知りませんでしたので)


京都は数年前に、観光客の来訪目標を掲げあっさりと達成。

そして最近、ご存じのように『世界全体で行きたい都市No.1』に。

屋外広告物の規制から今度は『屋内広告の規制』へと・・・

建物に関しても、『京町家できること集』を編集し、建築基準法の下で京町家を保全・再生するための取り組みをも行い始めています。


ただ、祇園祭で一般公開される伝統格式ある『京町屋』だけでなく、京都の市民が生活し地域を形作る『町家』こそ守らなければと。


『空き家対策』に苦慮している現状、住みたい人々が所有し皆で京都の街並みを守っていくためには、『町家』に住みたい人が普通に土地建物を買える施策が必要ではないかと。


京都御苑と二条城、そして立派な『京町屋』だけが京都ではないと思います。