『京町家できること集』Vol.1

木が持つ本来の表情
木が持つ本来の表情

腰痛が一向に回復しない、どころか足が痺れてくる始末。

持病とは言え何も手につかない状態で営業活動も侭ならず困ったものです。


PCを前に物件検索などをしてよく思うことがあります。

(京町家!平成○○年リフォーム済み!)  内装を一新し、『商品』として不動産売買を行うのは当然の事と思います。

治すのは新設する倍のコストが掛かる。建設業界では良く言われることです。

古い土壁や焼き杉板の外壁等、ボードを貼ってクロス貼りをする現在のリフォームより材料・手間ひまの必要な仕事です。


先日来からの上京区を歩いていても良く見かける『町家パターン』。

古い町屋の外部は建具や格子を整え塗装をリフィニッシュする程度で内装はごく近代的に。

この様な外装と内部空間の違いを見せる手法は以前からあり、定番の仕様になっているようです。

ただ最近特に感じることは、外部の木部を厚ぼったい黒色で塗装している『京町家』が余りにも多い事です。

杉やヒノキと言った白く美しい木目が、使い込まれ年月とともに味わいを増していく。所々に傷や、すり減った部分が出来ながら。


耐久性も大切な要素ですが、素材の良さを見せる工夫も必要だと思うこの頃です。