注目される『京町家』。その現実

人知れず解体される京町家
人知れず解体される京町家

祇園祭のこの時期、京都の蒸し暑さが際立つ気候となります。


少し和らぐ夕方に、中心部の物件確認を。

どちらも丸太町通付近の七本松通と東堀川通にありました。

自転車で、丸太町通の北側にある東西の通り『下立売通』を利用しました。

この辺りは平安京の史跡が多くあり、古くからの酒・醤油屋、そして連棟の町家を利用した宿泊施設・カフェもあります。

智恵光院通~堀川通。この数百メートルの区間で2件の解体工事現場を目にし、あぜんと・・・


一件は、情報で目にした事のある、少し大きな町屋。

そしてもう一軒も改装された町家でした。


需要が多く、他府県・海外から休日を利用して京都に来られ、何件もの物件を探しておられる状況にもかかわらず、町家の解体が後を絶ちません。

老朽化で、建て替えもやむなし、ならば仕方ありませんが、手を入れれば十分使える物件までもこのように解体され更地となっているのが現状です。


地価が高く、規模が大きくなると金額が高くなる。
リフォーム後の姿・その費用が顧客に想像できない。適切な利用方法、等


確実に需要を増している京都の『町家』を生かすためにも、その利用方法を具体的に提案することが必要になっています。