木屋町通 四条~松原の鴨川沿いから、終りに近い納涼床を眺めて

北は二条通から南へと続く『木屋町通』。
京都の中心部、鴨川沿いのこの通りには古い町家を利用した多くの店舗が軒を連ねます。

中でも、落ち着いた雰囲気の四条通の南側は好きな街並みの一つです。

そろそろシーズンの終わりに近づいた納涼床を鴨川から眺めると、雨上がり、夜の営業の準備をする床の数々が。

この中で、その存在感を示す『東華菜館』。
大正13年、「矢尾政」二代目店主・浅井安次郎氏が新しいビアレストランをイメージし、その設計をウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏に依頼。 大正15年に、このスパニッシュ・バロックの洋館が生まれました。

新しもの好きの京都の人々が受け入れ、今では京都の重要な景観を担っています。

インバウンド需要が逆に町家を解体し続け、結果、急造の宿泊施設が立てられてる今。

せめて、後世に残る建築である事を願うばかりです。